自転車がつくる未来 世界最先進地ヨーロッパより

❿ヨーロッパで見かける様々な自転車

2人乗りタンデムや自転車カフェも

寝転がって乗る自転車

 連載ではこれまでカーゴバイクやE-Bikeを紹介してきましたが、ヨーロッパでは他にも様々な自転車を見かけます。例えば、2人乗りのタンデム自転車。日本では元々、多くの都道府県で走行が禁止されていたのですが、ここ15年ほどで走れるところが増えて、現在では東京都以外は走行が可能になっています(※2023年7月から東京都でも走れるようになりました)。ヨーロッパでは、以前から時々走っているのを見かけます。

 【写真①】は、スイスで出会ったご夫婦の2人乗り、かつ前の人が寝転がって乗る自転車でです。荷物運搬用のトレーラーも引っ張っています。普通のタンデム自転車は、後ろの人は前が見えにくいのですが、これなら、後ろの人も前がよく見えます。寝転がって乗る自転車はリカンベントと呼ばれます。1人乗り用もよくあり、空気抵抗が少ないのでスピードが出ますし、腰にも負担が少ないという利点があります。
 オランダでは、【写真②】のような、自転車にも出会いました。

【写真①】前がリカンベントになっているタンデム自転車

 

【写真②】横に並んで乗る2人乗り自転車

仕事にも使われる様々な自転車

 自転車は仕事にも使われています。【写真③】は、ドイツの宅配便用の自転車です。日本でも最近はヤマト運輸や佐川急便が街中での配達に自転車を使っていますね。
 【写真④】は、デンマークの自転車カフェです。
 こんないろいろな自転車が普通に使えるのも、自転車道が整備されていて、車も自転車に気を遣ってくれるためです。日本でもこんないろいろな自転車がもっと使えるようになればいいですね。

【写真③】宅配用自転車

 

【写真④】自転車カフェ

「滋賀民報」2023年5月14日号より

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