サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり
韓国の国土縦断サイクリング認定
2024年9月29日
韓国の自転車道には、走破を認定するシステムがあります。次の地図の中の色分けされた太線が自転車道で10のコースがあります。その途中の丸印が全土に85ヶ所ある認定センターです。その中の13ヶ所が有人認定センターで、そこでサイクリングパスポートが3000ウォン(約330円)で購入できます。サイクリングマップは無料です。
サイクリングパスポートを見ると、この認定システムは、環境省と行政安全部の運営です。行政安全部は、地方自治体への支援もその業務としていますので、観光振興よりも環境保全や地域への支援がその目的のようです。
認定には、次の種類があります。
・グランドスラム 全ルート制覇
・国土縦断自転車道 仁川−釜山間走破
・四大河川自転車道 漢江、錦江、洛東江、栄山江全制覇
・各コース コース毎の制覇
私は、仁川の青羅西閘門でサイクリングパスポートを購入。国土縦断自転車道の走破を目指しました。購入した日は韓国の祝日だったこともあり、10人以上が発行を待っており、20分程度待たされました。サイクリング認定はかなりの人気のようです。
認定を取得するには途中にある27ヶ所すべての認定センターでスタンプを押さなければなりません。仁川−釜山間は633km、ただし、そこから分岐して支線に入った忠州ダムにも認定センターがあるので、そこへの往復約16kmがそれに加わります。
認定センターは、赤く塗られた電話ボックスが再利用されています。そこに置かれているスタンプをサイクリングパスポートに押していきます。
認定センターと自転車と自分の顔を入れて写真を撮ったものや、認定センターに貼られているORコードを読んで表示されるフォームに記入することでも認定されるとのことです。
赤く塗られた電話バックスは割と目立ちますし、自転車道沿いにあるので走っているとたいてい気がつくのですが、見落として通り過ぎてしまい、元来た道を戻って探し回ることも何度がありました。すべての認定センターのスタンプが必要というのは、割とハードルが高いです。
認定センターに立ち寄ってスタンプを押している他のサイクリストもよく見かけました。
そして、途中の寄り道も含めて8日かけて釜山に到着。本来ならゴールの洛東江文化センターで認定証が取得できるはずなのですが、私の場合は、ソウルの汝矣島(ヨイド)の認定センターを通り過ぎてしまい、スタンプが抜けていたので、列車でソウルに戻ってから汝矣島のスタンプを押し、再度青羅西閘門に行って認定証を取得しました。
認定証は、青羅西閘門もしくは洛東江文化センターで、外国人ならその場で取得できます。
韓国人の場合は、郵送になり、到着まで4週間ほどかかるとのことです。
認定証の発行は無料で、別途2万ウォン(約2200円)で、メダルも購入できます。
韓国は日本から近く、割合気軽に行けますので、あなたもぜひ韓国の自転車道走破を目指してみませんか?
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