サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり
ドイツ、ルール地方の自転車高速道路を走ってきた
2025年9月27日
2017年にドイツを訪れた際、工業地帯として知られるルール地方に自転車高速道路が開通したという記事をネットで見かけ、実際に走ってみました。
現在、ヨーロッパ各地では主に通勤用として、自転車高速道路の整備が進められています。
ルール地方の自転車高速道路は、ミュールハイム・アン・デア・ルールからエッセンまでの約10kmにわたり、廃線となった鉄道跡地を利用して整備されています。
私が訪れたときは、ミュールハイムから西方向、ルール川の対岸へ向かう区間がまだ工事中でした。しかし、現在OpenStreetMapの「サイクリングマップ」のレイヤーを見ると、すでに開通しているようです。
自転車高速道路は鉄道跡を利用しているため築堤の上を走っており、一般道からはスロープで上がります。
青い丸の中に歩行者と自転車のマークが縦に並んだ標識は「歩行者・自転車共用道」を示すもので、ドイツでは一般的な標識です。
歩行者と自転車の通行部分が分けられています。歩行者と自転車のマークが横に並んだ標識は、歩行者と自転車の場所が白線などで区切られているという意味です。
途中に屋根のような構造物もありましたが、その用途は不明です。屋根部分が網状になっているため雨よけにはならず、もしかすると落下物対策かもしれません。
自転車専用の行き先案内標識も整備されていました。
一部には未舗装の区間もあり、そこでは歩行者と自転車の区分けもされていませんでした。整備途中だったのかもしれません。
鉄道跡を利用しているため、交差する道路とは立体交差になっており、自転車は信号に止まることなく走行できます。
一般道を橋でまたぐ区間もありました。
その橋を下から見上げたところです。
ただし、一か所だけ自転車道が途切れる地点があり、交差点でいったん一般道に出て信号を渡る必要がありました(場所は上の地図に記載)。
路面に次の出口の地名が描かれている場所もありました。
エッセンの市街地に入ると、自転車高速道路は終了となります。