サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり
ドイツ最大の湖、ボーデン湖を一周した1
2025年8月24日
ドイツ最大の湖ボーデン湖は、ドイツ南部のスイス、オーストリアとの国境上でライン川の上流域にあります。
2017年7月に私は、そのボーデン湖を一周してきました。
ボーデン湖一周は約200km。上の地図中の左側にある湖、ウンター湖(「下の湖」意味)が約70km、合わせて270km。2017年時点でサイクリング客は、年間に宿泊者のべ25万人+日帰り客40万人とのことなので、日本のしまなみ海道や琵琶湖よりも多いです。サイクリングの人は、平均6日かけて一周されるそうです。1日平均の走行距離は45km。休暇が長く、のんびりと楽しまれるヨーロッパならではの時間のかけ方です。
ボーデン湖岸最大の街、コンスタンツから、まずはウンター湖を一周しました。
観光客で賑わうコンスタンツの中心の広場
車道とは独立した自転車道が整備されていて、ブドウ畑の中を走って行きます。
次の写真は、レンタサイクルで走る年配の女性の方々。ロードバイクの男性が主流の日本と違って、ドイツでは、年配の女性や夫婦、ファミリーなどでサイクリングを楽しんでいる人を多く見かけます。
スイス側に入って、シュタイン・アム・ラインの街。多くのサイクリストで賑わっています。
この街は建物の壁に絵が描かれていることが特徴です。
ウンター湖を一周し再びコンスタンツの街に戻って、ライン川にかかる自転車・歩行者専用橋を渡り、自転車道を走ってボーデン湖岸に出ます。
次のような自転車も見かけました。普通の自転車を立てかけてあり、重なっているのでわかりにくいですが、横に2人並んで乗る自転車です。
ボーデン湖岸を走り、丘の上に城が見えてきたらメールスブルクの街です。
小さな町ですが、やはりサイクリストで賑わっています。
コンスタンツからボーデン湖の北端にかけての道は、アップダウンがあり自転車道も未整備なので、コンスタンツ−メールスブルク間を船でショートカットする人も多いとのことです。ボーデン湖には多くの航路があり本数も多く、交通手段として多くの人に利用されています。
なお、次の写真はメールスブルクではなく、コンスタンツ−フリードリヒスハーフェン間の高速船、それに自転車を載せているところです。1時間に1便程度出ていて便利です。
サイクリングルートの多くの部分は、クルマの道とは独立した自転車道や、クルマの少ない道を通っていきます。
ただし、一部次の写真のような歩道を白線で分割したところを走る道もありました。
コンスタンツから見てボーデン湖のほぼ反対側、フリードリヒスハーフェンに到着。写真は街にある聖ニコラウス教会です。
この街は、ツェッペリンによって飛行船が開発されたところとして知られています。また、ヨーロッパ最大の自転車展示会、EuroBikeが2021年まで毎年開催されていた街でもあります。
次回に続きます。
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