サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり

坂がキツくても自転車を使う スイス、ローザンヌ

2025年8月16日

 スイスのレマン湖半にある街、ローザンヌは国際オリンピック委員会(IOC)の本部がある街として知られています。この街は湖畔から丘の上にかけての斜面に広がる街で、かつ中世の古い街並みがそのまま残っていて、街中は激坂と石畳だらけです。

IOCの本部

丘のてっぺんにあるローザンヌ大聖堂

 自転車には非常に厳しい街ですが、意外に自転車が使われています。
 次の写真は、ローザンヌ駅から街の中心に向かっていく道ですが、石畳で激坂です。そんな道でも自転車で登っていく人がいます。

 写真に写っている人は、いかにもサイクリスト風ですが、もっと普通の感じの人も同じように自転車で坂を登っています。E-Bikeもあまり使われておらず、見かける自転車のほとんどはアシスト無しです。

 同じ坂を見下ろしたところで、この坂の下に駅があります。まさに激坂ですが、道には駐輪用のパイプが埋め込まれていて、たくさんの自転車が停まっています。

 自転車レーンもしっかり整備されており、別の道には二段階左折(右側通行なので日本とは逆)時に自転車が一時待機する場所も描かれていました。

 交差点手前にはバイクボックス(自転車が車の前で信号待ちできる場所)もありました。

 スイスはアルプスで知られているとおり、山が多い国なのですが国全体で見ても自転車政策先進国のひとつです。

 次の写真は、同じくレマン湖半にある街で、ネスレの本社があることで知られたヴヴェイから、首都のベルンに向かう峠越えの道です。坂がキツいのですが、道にはしっかり自転車の走行位置が描かれています。

 坂を登る途中にレマン湖を見下ろした景色です。スイスの景色は本当に美しいです。

ページの一番上へ