サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり
ヨーロッパ最大の自転車展示会「EuroBike」を見てきた2―カーゴバイク編
2025年11月2日
2022年、ドイツ・フランクフルトで開催された「EuroBike」を見学してきました。展示会でe-Bikeと並んで特に目を引いたのが、カーゴバイク(荷物運搬用自転車)です。
カーゴバイクはヨーロッパでは、荷物の運搬だけでなく、子どもを乗せたり、時には大人を荷台に乗せたりと、日常的に使われています。物流によるCO2排出量削減の観点から、各国政府もその普及を後押ししており、今後ますます普及が進むとみられます。現在では、電動アシスト付きが標準となっています。
ここでは、EuroBikeで展示されていたさまざまな種類のカーゴバイクを紹介します。
まずは、今ヨーロッパの街中で最もよく見かけるカーゴバイク、「アーバンアロー」です。

こちらも比較的よく見かける「babboe(バブブと読むそうです)」。荷台が木製で、おしゃれなデザインが特徴です。

日本では折りたたみ自転車「Birdy」で知られるライズアンドミューラー(Riese & Müller)のカーゴバイクも展示されていました。ドイツでは「折りたたみ自転車のメーカー」というよりも、カーゴバイクなど個性的な自転車を作るメーカーとして知られています。

こちらも同じライズアンドミューラーのモデルで、「ロングテールバイク」と呼ばれるタイプです。

郵便配達用のカーゴバイク。ドイツでは実際に使われています。

子ども用もありました。

こちらも子ども用。

リカンベント(寝そべるように乗る)タイプのカーゴバイクも展示されていました。

こちらは普通の自転車に取り付けるトレーラーです。

フォークリフトのような構造のものもあります。

荷台が密閉できるタイプもあります。

こちらは、子どもと向かい合って乗るタイプ。対面式のほうが安心感があるのかもしれません。

食べ物の屋台や移動カフェとして使われそうなタイプもありました。

さらに、こんな大きなサイズのものも。荷台が大型になると、前ではなく後ろに設けるスタイルになります。

ここまでくると、もはや自転車には見えません。

こちらは水素で発電した電力を使ってアシストするモデルだそうです。

最後は……もはや何なのか分かりません。
