サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり

バルセロナの自転車道

2025年8月4日

 スペインのバルセロナは、自転車政策の先進都市でもあります。
 前回は、スーパーブロックについてご紹介しましたが、それ以外の自転車通行空間についても見ていきましょう。

 バルセロナだけでなく、スペインやポルトガルでは、道の中央に自転車道が設けられていることが時々あります。

 道の中央に設けるメリットとしては、「クルマを停められることがない」というのを聞いたことがありますが、そもそもヨーロッパでは自転車道上にクルマが停まっていることはまず無いので、その理由はよくわかりません。沿道の店などに立ち寄るのに不便だと思うのですが……。クルマから見えやすいのはメリットかもしれません。

 自転車道の形は場所により様々です。次の写真では、自転車の直進レーンと右左折レーンが分けられています。

 片側の自転車道は側道上に、反対向きの自転車道は側道と本線の間の島の上に設けられています。

 道の片側に設けられた双方向の自転車道です。

 一方通行の道の左側に自転車道があります。駐車帯との間にはクルマのドアの分だけ間が空けられています。

 ここは元々バス・タクシー用のレーンだったようですが、プラスチックのポールが立てられて自転車道になっています。他にもバルセロナ市内では、元々車道だったと思われる所にポールを立てて自転車道にしているところを時々見かけました。

 左側の自転車用信号に注目。直進用と右折用が別になっています。

 サグラダ・ファミリア大聖堂前です。左端のレーンが自転車優先、クルマは20km/h制限になっています。

 海岸沿いの公園の中です。白線で区切って自転車道が設けられています。

 バルセロナのシェアサイクルは、「bicing」いう名前です。走っているのをよく見かけますが、市民向けで旅行者は会員登録ができず、利用できません。

 ガイド付きサイクリングツアーらしい一団も見かけました。自転車は、日本のママチャリに近いものです。

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