サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり
コペンハーゲンの自転車専用橋「スネーク」
2025年12月14日
コペンハーゲンの街は、デンマーク最大の島であるシェラン島と、コペンハーゲン国際空港のあるアマー島に分かれており、その間は水路で隔てられています。
近年、その水路をまたぐ自転車用の橋が次々と建設されています。中でも最も有名なのが、「スネーク」と呼ばれる自転車専用橋です。コペンハーゲン中心部近くのショッピングモール入口付近から始まり、水路の中にある小さな島に一旦降り、そこからさらにブリッゲン橋を経由してアマー島へとつながっています。
「スネーク」の全長は約230mです。

※Googleマップ航空写真より
その「スネーク」を、実際に自転車で走ってきました。
橋のたもとにあるショッピングモールの駐輪場入口には、「vi ♥ cykler(私たちは自転車が好きだ)」と書かれていました。コペンハーゲンは、このように街の至るところで自転車が歓迎され、推奨されていることを実感できる街です。

ショッピングモールの脇を、自転車にとって気持ちのよいカーブを描きながら走り抜けていきます。勾配も緩やかに設計されていて走りやすく、多くの自転車が行き交っています。自転車は橋の上を、歩行者は地上を歩く構造になっており、歩行者と自転車の交錯を防いでいます。



カーゴバイクも走っています。

一旦地上に降り、そこからブリッゲン橋へとつながります。「スネーク」は自転車専用ですが、ブリッゲン橋には歩道も設けられています。

ブリッゲン橋の終点から見た景色です。

こちらは、コペンハーゲンの港湾部に架かる別の橋です。ここも自転車・歩行者専用で、幅が広く、非常に走りやすくなっています。

これもまた別の橋で、緩やかなカーブを描いており、デザイン的にも美しい橋です。

コペンハーゲンでは、ここ数十年の間に架けられた橋は、すべて自転車・歩行者専用のものだそうです。
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