サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり
コペンハーゲンのカーゴバイク(荷物運搬用自転車)
2025年12月27日
コペンハーゲンでは、カーゴバイクを非常によく見かけます。「カーゴ」とは荷物のことですが、子どもを乗せるためにも広く使われており、コペンハーゲンでは子どもが2人以上いる家庭の26%がカーゴバイクを所有しているといわれています。
最も有名なのは、「クリスチャニアバイク」でしょう。市内にある「クリスチャニア」というヒッピーたちのコミュニティで、車がなくても生活できるようにと開発されたのが始まりです。
次の写真がクリスチャニアバイクで、右側のものには雨よけの幌が付いています。

こちらは自転車店で販売されていたものです。最近では、電動アシスト付きがほぼ標準となっています。

クリスチャニアバイク発祥の地であるクリスチャニアにある工場にも行ってみました。工場というよりは工房といった雰囲気です。ただし、現在は郊外に別の大きな工場があるそうです。


こちらは、2022年のツール・ド・フランス初日、タイムトライアルで使用されるコース沿いで、レース前に見かけたカーゴバイクです。クリスチャニアバイクとよく似た形です。

市内にある自転車専用橋「スネーク」のたもとにあるショッピングセンターの駐輪場で撮影したものです。カーゴバイク用の駐輪スペースが設けられています。

こちらもよく知られているニホラのカーゴバイクです。荷台が丸いのが特徴です。

ニホラの荷台は「丸い」といってもやや縦に長い形ですが、こちらは本当にまん丸です。

クラシカルな雰囲気があります。

荷台が発泡スチロールのような素材でできています。

自作でしょうか。荷物がたくさん積めそうです。

デザインがかっこいい「ブリット」も、デンマーク製のカーゴバイクです。

国際宅急便のDHLも、カーゴバイクで配達を行っていました。こちらも洗練されたデザインです。

daoは、手紙や小包を扱う配送会社です。カーゴバイクとは言えないかもしれませんが、自転車で配達していました。大きなフロントバッグに車輪が付いたスタンドが装備されているが面白いです。

ミネラルウォーターもカーゴバイクで販売されていました。

こちらはコペンハーゲン近郊のロスキレで、2022年のツール・ド・フランス長距離ステージのスタート時に、スタート地点の公園で出店していたカフェです。ここでもカーゴバイクが使われていました。

同じくロスキレでの様子です。パンフレットの配布にもカーゴバイクが使われていました。
