サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり
オランダの郊外自転車道
2026年3月7日
これまでオランダの街中の様子を紹介してきましたが、郊外に出ても自転車道は途切れることなく続き、自転車道だけで国中のほとんどどこへでも行くことができます。
オランダの道路総延長は約139,000kmですが、自転車専用道路の総延長は約35,000kmで、道路総延長の4分の1に及びます。さらに、自転車優先道路などを含めた自転車ネットワーク全体では約153,000kmに達し、道路総延長と同規模になります。
次の写真は、アムステルダム―ユトレヒト間の運河沿いにある自転車道です。車道とは分離されていますが、やや幅が狭くなっています。

次はナイメーヘン近くの自転車道です。非常に幅の広い自転車道です。

幹線道路と交差する場所では、立体交差になっていました。

アルクマール近郊の自転車道です。ここも非常に広い自転車道です。オランダの郊外では、このようにクルマの道路と緑地帯を挟み、その片側に双方向の自転車道が設けられていることが多く見られます。多くの人がサイクリングを楽しんでいます。

街中に入ると、道路の両側に自転車道や自転車レーンが設けられていることが多く、街の入口では次の写真のように自転車が道路の反対側へ渡れるようになっています。なお、この写真はオランダでちょうどよいものがなかったため、ベルギーのブルージュで撮影したものです。

次の写真は、クルマも通行できる道路です。日本であればセンターラインを引いて片側1車線、合計2車線にするほどの幅がありますが、ここでは車の車線は1車線のみで、その両側を自転車が走れるようになっています。
車線の区切りは点線だけなので、車がすれ違う際には自転車レーンにはみ出してもかまいません。オランダでは、このくらいの幅の道路はたいていこのような構造になっています。まさにクルマをやや不便にし、自転車を優先する考え方が表れています。

ズウォレの街では、進む方向によって自転車の車線が分かれていました。車の車線の間を自転車が走る形になっていますが、この方が交差点で車と自転車が交差せず、安全性が高まります。

自転車専用の橋もよく見られます。次の写真はアムステルダム郊外にあるものです。

緩やかな坂になっており、自転車でも無理なく登れるようになっています。

橋の上では、歩行者と自転車が分離されています。

自転車用の木の橋もありました。(ズウォレ―フローニンゲン間)

オランダでは、国中に運河が張り巡らされており、橋がなく渡し船で渡る場所もよくあります。渡し船の中にも自転車レーンが設けられていました。

次の写真はキンデルダイクです。18世紀に造られた19基の大きな風車が残り、いかにもオランダらしい風景を見ることができます。車は入れませんが、自転車道が張り巡らされており、自転車で回るのが最も便利になっているところも、いかにもオランダらしいところです。
